早く眼科を受診した方がいい充血とは?

目の充血はどの方でも経験したことがあると思いますが、充血の程度が強くなったり、普段充血を経験したことがない方が急に充血すると眼科を受診される方がたくさんおられます。目の充血にも種類があり、べたっと赤くなるものから、もともとある血管が太くなって赤くなるものもあります。見てわかる場所のいつもと異なる状態は、心配になるものですよね。

でも充血のほとんどは出血で心配がないもののことが多いのですが、なかには治療が必要になる病気による充血もあるので、すべてが心配なしとは言えません。

問題があるか、無いかは自分では判断できないことがありますから、眼科を受診してもらい、本当に問題がないものであることがわかれば安心です。頻度はそう多くはないですが、重い病気が起こって充血することもありますから、眼科医の診察を受けてもらうのが一番と思います。

1.充血の種類と特徴

目の充血は大きくわけると2つになります。

1)結膜下出血

見た目はべたっと赤くなります。原因は、白目(強膜)を覆っている透明な膜(結膜)の中にある血管が切れて結膜の下に出血します。血管が切れた時にチクッと痛むこともありますが、長く痛みが続くことはありません。

広がった出血は重力によって下に広がっていったり、出血の量が多い時は強膜全体が赤くなることもあります。
結膜下出血

2)結膜充血

もともとある結膜の血管が拡張した状態になったものです。目になんらかの病気がおこって、そのひとつの症状として結膜充血が発生します。もともとの病気の種類や程度によって、軽度の充血のこともあれば、強い充血になることもあります。

大抵は病気の重症度に伴い、充血の程度も強くなる傾向にあります。他の症状として目やに、痛み、目がかすむなどの症状がでることもあります。
結膜充血

2.ほとんど心配ない充血は

結膜下出血は、大抵の場合は問題がなく、約1〜2週間で元の白い状態に戻ります。目に何かが当たったり、目を擦ったりした時に血管が傷つくことが原因になることもありますが、年配の方におこることが多いので、老化による目の変化が主な原因となると思います。

見かけが気持ち悪いので心配される方が多いですが、なかなか直らない場合や他の症状を伴わない時はまず心配ないと思います。ただし、強く目を打ったり、何かが強く目に当り出血したものは、目の中に他の異常(網膜に穴があいたり、目の中に出血をおこすなど)を来すことがありますから、そのような方は眼科受診が必要になります。

3.早く眼科を受診した方がいい充血は

結膜の血管が拡張する結膜充血は、数時間で無くなるものは心配がないことがほとんどですが、充血が1日以上続く場合や、他の症状を伴う時は眼科を受診された方がいいと思います。

めやに、ゴロツキ、かゆみを伴う時は感染性やアレルギー性結膜炎が疑われます。痛みが強い時は、強膜に炎症をおこす強膜炎や、黒目(角膜)にキズがついていたり、そのキズに感染(角膜炎)をおこしていたりすることもあります。

痛みが強く、頭痛まできたし、目がかすむ時は、急に眼圧が上昇する急性緑内障発作のこともあったりします。目のかすみやまぶしさ、軽度の痛みを伴うときは目の中の炎症(ぶどう膜炎等)が原因となっていることもあります。

これらの中で特に早く眼科を受診した方がいいのは、視力低下を伴う充血です。角膜炎、急性緑内障発作、ぶどう膜炎は視力低下を伴う充血をきたし、早く治療を行うことによって回復することがほとんどですが、放っておくと失明することもあります。

4.まとめ

 充血は、心配の無い出血のことが多いですが、なかには失明につながる病気がおこっている可能性もあることを念頭において、早く眼科を受診しておいた方が良かったと後悔することがないように、眼科を受診して頂ければと思います。